作品一覧

時計好き垂涎の魅力的なアイテムがズラリ勢ぞろい。これは世界に誇るラインナップだ!

2025年05月14日

時計好きや著名人、コレクターの方々とHODINKEE編集部が時計について語り合う名物動画企画、Talking Watchesに久々の日本オリジナル企画が帰ってきた。今回の相手は、ヴィンテージウォッチ好きなら知らない人はいないだろう、磯貝吉秀氏だ。兄の建文氏が起こしたシェルマンを世界屈指のヴィンテージウォッチディーラーに育て上げた人物であり、フィリップ・デュフォーを日本に紹介し、独立時計師ブームの火付け役としても知られる。言うなれば日本を代表する時計界のレジェンドだ。基本的にビジネスとしてヴィンテージウォッチを扱っていたため、自身ではそれほど時計はコレクションしていないとのことだったが、本企画で紹介してくれたものはどれもがミュージアムにあってもおかしくないほどの素晴らしい逸品ばかりだった。

もともとはロボットなどを扱う商社マンだった磯貝氏。ふたりの兄が立ち上げたシェルマンに途中から参画するようになるが、動画ではどのようなきっかけでヴィンテージウォッチの世界、時計の世界に足を踏み入れるようになったのか、ヴィンテージウォッチに引かれたきっかけ、そしてその素晴らしさについて情熱的に語ってくれた。さらには独立時計師たちとの出会い、オリジナルウォッチ製作の裏話など、動画ではとても興味深いエピソードを披露している。また本稿では、動画では紹介しきれなかった磯貝氏自慢のコレクションの詳細についてまとめているので、ぜひ最後までチェックして欲しい。

パテック フィリップ Ref.3428 トロピカル(Cal.27-460搭載)

“パテック フィリップのトロピカル”といえば、カルティエ時計コピー 代引き専門店多くの時計好きはRef.2526を思い浮かべるかもしれない。Ref.2526は1953年に誕生したパテック フィリップ初の自社製自動巻きCal.12-600ATを搭載したリファレンスのひとつで、エナメルダイヤルを用いて湿気などがもたらす劣化や日差しなどによる経年変化を防ぎ、半永久的にその美しさを保たせようと考案された名品だ。本作はその後継機として作られた、Cal.27-460を搭載するRef.3428のトロピカルである。

Ref.2526が有名だが、製造数はRef.3428のほうがより少なく希少なモデルと言える。一見するとRef.3428もRef.2526も同じように見えるため、ムーブメントが違うだけのように思われがちだが、その違い(Cal.12-600ATは厚さ5.4mm、対するCal.27-460は厚さ4.6mm)により、Ref.3428はRef.2526よりもケースが薄くなっている。

磯貝氏のRef.3428は、エナメルダイヤルに傷やクラックなども見当たらず、ケースはエッジを残しつつトロピカル独特の柔らかな曲線美が同居した極上のコンディションを保っている。磯貝氏はこのトロピカルのどんなところに引かれたのか? 動画のなかでその理由が語られている。

パテック フィリップ Ref.1593 アワーグラス

この時計はパテック フィリップのフレアードケースモデルのひとつ、Ref.1593の18Kローズゴールドモデルだ。カラトラバの代表格をRef.96とするならば、フレアードにおいてはこのRef.1593がそれに当たる。上下に曲線を描いたケースが特徴で、“砂時計”をほうふつとさせるようなケースシェイプを持つことから“アワーグラス”とも呼ばれている。


アワーグラスのような角の立ったケースを持つモデルは、エッジが立っていたとしても磨かれていて本来のフォルムではなくなっていたり、丸くなってしまっているという場合がほとんど。だが、磯貝氏の個体はラグの部分など本来は面取りがかすかに施されているディテールも残されている。加えて、風防もアールの強い形状のため、ぶつけて欠けていたり、あとからプラスチック製のものに変えられてしまっていることが圧倒的に多いのだが、聞けばこの風防もガラス製のオリジナル。ケースから風防、文字盤や針に至るまでオールオリジナルで素晴らしいコンディションをキープしている。

パテック フィリップ Ref.3445

磯貝氏がトロピカルと並んでお気に入りのモデルだと話すのが、このRef.3445だ。日付け表示を備えたCal.27-460Mを搭載したモデルで、実用機としての人気が高いパテックとして知られる。

本作における最初の見どころはダイヤルである。市場に出回っているRef.3445の多くは文字盤外周のミニッツインデックスがドット、いわゆるパールドロップスタイルなのだが、本作は初期型ダイヤルを備えており、ミニッツインデックスが細いバーのプリントになっている。1960〜61年というわずかな期間だけ作られたものが初期型と言われており、“PPクラウン”と呼ばれるトップが“qp”という特殊なデザインのリューズを採用しているのも初期型を示す特徴。


初の自社製自動巻きであるCal.12-600ATと初期のCal.27-460を搭載するモデルにこのPPクラウンが採用されているのだが、オーバーホールの際に消耗品として交換されてしまうことが多く、PPクラウンは珍しいのだ。また逆にムーブメントは初期の年代であっても、ダイヤルが交換されている場合も少なくないようで、初期のディテールを残している本作はきわめて希少な存在だ。

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ロレックス Ref.4220 オイスター スピードキング 

こちらはロレックスのRef.4220 オイスター スピードキングである。文字盤や針のデザインバリエーションも豊富なヴィンテージロレックス。そのなかでもスピードキングは比較的数の多いモデルだが、驚くべきはそのコンディションだ。


磯貝氏のコレクションはどれも素晴らしいコンディションのものばかりではあるが、これはそのなかでもトップクラス。すべてフルオリジナルのミントコンディションで、貴重なオリジナルのSS製エクステンションリベットブレスはもちろん、リューズや風防も製造時のオリジナルのものが残っている。経年の傷などは見られるが、ケースも研磨された様子はなく、文字盤に至っては市場に出回っているものとは比較にならないほど奇跡的な状態をキープ。オリジナルの姿を今に伝える貴重な1本と言って間違いない。

スヴェン・アンデルセン ミニッツリピーター・パーペチュアルカレンダー(ヘンリー・バークス)

著名な独立時計師のひとり、スヴェン・アンデルセン氏がかつて製作したミニッツリピーター・パーペチュアルカレンダー(正確にはパーペチュアルカレンダー・ムーンフェイズ・ミニッツリピーター)。ムーブメントは最高級のヴィンテージ手巻きミニッツリピーターキャリバーをベースに、自らが開発したレトログラード式デイトインジケーターを採用したパーペチュアルカレンダーモジュールを付加したものを搭載しており、これは彼が製作した作品のなかでは初期のものと言われる。

磯貝氏が手に入れたのは今から30年以上前で、この時計は当時2万4000ドルから2万6000ドルほどで手にできたという。ちなみに当時はパテック フィリップのRef.96(カラトラバ)が1700ドル、トロピカルが3600ドル、Ref.3450(永久カレンダー)も6000ドルほどで手に入れることができたといい、永久カレンダー クロノグラフのRef.2499でさえ2万ドル前後で入手できたそうだ。そのため非常に高い買い物であったことが印象に残っていると語ってくれた。なお、今回紹介していただいたコレクションのなかで特に磯貝氏お気に入りの1本がこの時計だ。


注目したい点はふたつ。ひとつはダイヤルにスヴェン・アンデルセン氏、および自身のブランド名であるアンデルセン・ジュネーブのシグネチャーがない代わりに、文字盤6時側の外周に“HENRY BIRKS(ヘンリー・バークス)”の文字があしらわれている点。ヘンリー・バークスとは、カナダのモントリオールに設立された高級ジュエラーだ。

アンデルセン・ジュネーブ銘でも本作と同様の機能を備えたモデルが製作されるが、それとは異なるディテールをいくつも持っているところがふたつ目のポイント。アンデルセン・ジュネーブ銘のミニッツリピーター・パーペチュアルカレンダーの場合、文字盤3時位置の月表示インダイヤルにうるう年表示が設けられているが本作では見当たらない。さらにミニッツリピーターのスライドレバーも、通常はカレンダー調整ボタンがあるケース9時側のケースバック寄りに設けられているが、本作ではケース3時側に設けられており、リューズも3時位置ではなく1時半位置に設けられている。こうした違いは、使われているベースキャリバーの種類によるもののようだ。

スヴェン・アンデルセン スモーレストカレンダーウォッチ(ユニークピース)

こちらもスヴェン・アンデルセン氏の作品のひとつで、その名のとおり、1989年に世界最小のカレンダーウォッチとしてギネスブックにも掲載されたもの(当時)として知られている。18Kイエローゴールド製のミドルケースに18Kホワイトゴールドのラグを持つケースは縦24mm、幅10mm、高さ7.5mm。そしてカレンダーモジュールの厚さはわずか1.4mmしかない。快挙を伝えた当時の記事によれば、カレンダー機構は6つの歯車で構成され、3つあるバネのひとつあたりの厚さは0.06mm、さらに地板の厚みは0.4mm、さらに文字盤の厚みは0.3mmで、地板と文字盤のふたつのあいだにあるわずか0.7mmの空間にカレンダー機構を追加するという驚くべき構造を持つことが明かされていた。ムーブメントは小さすぎるがゆえ、巻き上げリューズはケース裏側に取り付けられている。

このスモーレストカレンダーウォッチに搭載されているのはヨーロピアン・ウォッチ・アンド・クロック・カンパニー(European Watch and Clock Company Inc、通称EWC)製のムーブメントだ。磯貝氏曰く、カルティエからの注文で作られたものの、結局製品としては日の目を見ることなく眠っていたムーブメントをアンデルセン氏が手に入れてよみがえらせたのだという。本作は、彼の工房で展示されていたムーブメントに磯貝氏が惚れ込み譲ってもらったというだけでなく、アンデルセン氏と一緒にケースや文字盤などをデザインしてケーシングしてもらったというユニークピースなのだ。ムーブメントはEWC銘のものとカルティエ銘のものがあったそうだが、EWC銘のものは磯貝氏が、カルティエ銘のものはあるコレクターの手に渡ったそうだ。なおこのとき体験した、ひとつの時計を作っていくという感動と興奮が、のちのシェルマンオリジナルウォッチ製作の原点になったと磯貝氏は話す。

実はこのスモーレストカレンダーウォッチだが、のちにスヴェン・アンデルセン氏は残された異なるムーブメントを用いていくつか製品化していた。スイス・チューリッヒにあるスイス最古の時計宝飾店、ベイヤー・クロノメトリーを通じて4本が販売されたあと、テオドール・ベイヤー(先代の同店代表)からベイヤー時計博物館の展示用に欲しいというオファーを受けて、アンデルセン氏はバラバラになっていたプロトタイプを組み上げた。テオドール・ベイヤーはそれを受け取る前に亡くなってしまったが、2013年に息子のルネ・ベイヤー氏が同時計博物館への寄贈品として受け取ったと、同店のブログには記されている。

シェルマンオリジナル グランドコンプリケーション クラシック

これは磯貝氏がかつて代表を務めていた時代に手がけたシェルマンオリジナルのグランドコンプリケーション クラシックのブレスレットモデル。永久カレンダーにムーンフェイズ、ミニッツリピーター、そしてスプリットセコンドクロノグラフという複雑機構をクォーツムーブメントを使用することで実現した。本作が完成した1996年当時、美術工芸品のようなグランドコンプリケーションウォッチをクォーツムーブメントで作り、カレンダーも合わせてすべての機能を心おきなく使おうという実用志向の発想自体が斬新だったそうだ(機械式のグランドコンプリケーションウォッチはカレンダーが合っていないのが当たり前で実用とはほど遠いものだったとのこと)。


ラ・ショー・ド・フォン国際時計博物館。Image courtesy: Musée international d'horlogerie, La Chaux-de-Fonds, Suisse. Photo MIH ©

世界的にもその試みが高く評価され、発表翌年の1997年にはスイスのラ・ショー・ド・フォンにある国際時計博物館の永久展示品に認定された。ヴィンテージに見せられた磯貝氏がなぜクォーツムーブメントのこのモデルを作ったのか、その理由については動画のなかで語っているのでそちらをご覧いただきたい。今でこそ、日本のショップや小さなインディペンデントブランドが時計を手がけ、世界的に評価されることは珍しくなくなりつつあるが、そうした大手に寄らないユニークな国産ウォッチメイキングの道を切り開いた存在であることは間違いないだろう。

シェルマンオリジナル ワールドタイムミニッツリピーター クロワゾネダイヤル

こちらもシェルマンオリジナルウォッチのひとつで、2002年に作られたワールドタイムミニッツリピーターのクロワゾネダイヤル。グランドコンプリケーション クラシック以上にディテールにこだわり、クォーツウォッチでありながらダイヤルにはクロワゾネを使用している。クロワゾネダイヤルは時計愛好家からの人気が非常に高いものの、繊細で割れやすく実用に向くものではない。そんなクロワゾネを日常のなかでも楽しみたいという思いから作られたもので、その美しさと割れないということを追求して出来上がった渾身の作品だという。ブルーを基調とした本作のほか、ブラウンベースのノスタルジックダイヤルものちに作られた。なお、こちらもラ・ショー・ド・フォンの国際時計博物館の永久展示品に認定されている。

なお、動画のなかで取り上げたのは磯貝氏のコレクションのごく一部だ。取材当日は紹介したコレクション以外にもたくさんの素晴らしい時計たちを見ることができた。せっかくなので、紹介しきれなかった時計についても簡単に触れておきたい。いずれも時計好きが羨むような魅力的な時計ばかりだ。

ハミルトン カーキ フィールド メカニカル 38mmに投入された3つの新ダイヤル

2025年05月14日

ハミルトンのある時計はほぼ完璧に近い存在だ。友人から“最初に選ぶべきいい時計”はなにかと聞かれた際、彼らの使用状況、予算、個性に基づいて選ぶことができるものであり、タフでアウトドア好きな“粗雑に物を扱う”友人には、38mmのハミルトン カーキ フィールド ウォッチをほぼ間違いなくおすすめしている。さらに重要なのは、ハミルトンが過去数年間でダイヤルカラーやケース仕上げの異なるオプションを増やし続け、個々のスタイルに合ったバージョンを見つけやすくしているということだ。先月、彼らはこのラインナップをさらに拡充させた。

38mmのハミルトン カーキ フィールド メカニカルについてのレビューは比較的短いものになると思う。というのもこの時計を何度も何度も取り上げてきたし、ブランドがブレスレットを追加した時にも話題にし、さらには私たちが限定版を作るほど愛している時計だからだ。多くの点で、これは典型的なフィールドウォッチであり、初めての、そして予算が限られた選択肢としても素晴らしい。そして普段購入する価格帯に関係なく愛用できるものでもあり、コレクションの中心となる可能性も秘めている。以下は(IWCスーパーコピー代引き優良サイトこの時計の)共通点である。

その名が示すように、ハミルトン カーキ フィールド メカニカル 38mmは直径38mmである。カーキ フィールド メカニカルには42mmバージョン(および異なる文字盤スタイルとレイアウトの自動巻きバージョン)もあるが、私の7.25インチ(約18.4cm)の手首と長身にもかかわらず、この38mmこそがフィールドウォッチの理想形であると確信している。オリジナルのカーキウォッチは33mmだったが、現代の好みは変化しており、38mmが最適なサイズであるようだ。

この時計の厚さは9.5mmで、防水性能は50mだ。防水性能が不十分だと嘆く人もいるかもしれないが、これはフィールドウォッチでありダイバーズウォッチではない。それでも湖に飛び込むくらいなら安心して使える。むしろあらゆる地上活動に適したハイカーや探検家のための素晴らしいオールラウンドウォッチだと考えている。頑丈であり、ほとんどの陸上活動にも耐えられる時計なのだ。

ブロンズケースは時間の経過とともに独特の風合いが出てくる、“経年変化”が魅力のひとつだ。チタン製の裏蓋は時計をダメージから守るが、時が経つにつれて時計が黒ずみはじめ、(Googleで簡単に検索すると)マーブル模様が出てくることがある。ケースを常にキレイに保ちたいと考えるタイプの人には、ブロンズ製の時計はおすすめできない。ステンレススティールモデルのほうは、サテン仕上げの頑丈なケースに加えて、ブロンズモデルと同じ20mm幅のドリルドラグが追加されている。新しい文字盤を持つモデルも、依然としてクラシカルかつ伝統的な選択であることに変わりはない。

Hamilton Khaki Field Mechanical 38
文字盤デザインはアウトドアの使用に適しており、毎正時には大きくて太いクラシックなアラビア数字、アウタートラックには分表示のハッシュマーク、文字盤内側には24時間表示の数字を配置した。また、夜光塗料を塗布した時間表示も備わっている。このデザインのルーツは、1964年に初めて発表されたアメリカ軍用規格MIL-W-46374までさかのぼることができ、同スタイルのフィールドウォッチの流れを築いた。ハミルトンがL.L.ビーンのカタログを通じてこれらの時計を出荷した時期を含め、異なる顧客やエンドユーザーへどのように適応させたか興味がある方は、ヴィンテージの歴史からこの文字盤とよく似たバージョンのコレクションをチェックして欲しい。

Hamilton Khaki Field Mechanical 38
ハミルトンのカタログにはすでに多数の文字盤とストラップの組み合わせがあり、今回新たにリリースされた3本によって合計12種類となった。本作の文字盤には、ヴィンテージ調のベージュ夜光インデックスと針が特徴の新ブルーダイヤルが含まれており、それにマッチするブルーのNATOストラップが組み合わされている。これは希少なヴィンテージの“ブルーアンカー”ハミルトン カーキをクールに思い起こさせるものだが、新しい文字盤は“ブルーアンカー”が退色してほぼ黒になってしまった色とは異なり、より鮮やかで明るいブルーの色調となっている。以下にその一例を掲載する。

Blue Anchor Field Khaki
アナログ/シフトが販売する“ブルーアンカー”

Hamilton Khaki Field Mechanical 38
ケース内には、ハミルトンの手巻き式H-50ムーブメントが搭載されており、約80時間のパワーリザーブを備えている。この小振りなケースには規格外のパワーリザーブを持つところは、手ごろな価格の時計としては大きなボーナスであり、価値があると感じている。確かにこれは精度の保証はないものの予算に優しい選択肢で、市場で最も信頼性の高いもののひとつだ。

Hamilton Khaki Field Mechanical 38
6月に発表されたほかのふたつの文字盤は、ホワイトダイヤルにブラックのテキストとヴィンテージ調のベージュ夜光を備えたブロンズケースのオプション(税込8万5800円のSSに対してプラス4万6200円というプレミアム)と、グリーンの夜光を持つSSケースの新しいホワイトダイヤルである。いずれの場合も、スーパールミノバはグリーンに光る。夜光の色が購入の決断に大きな影響を与えるという話は聞いたことがないが、タイトルが示すように、選択肢が増えることは悪いことではない...そうだろう?

Hamilton Khaki Field Mechanical 38
ハミルトン カーキ フィールド メカニカルについて非難できるポイントは、本当にふたつしかない。ひとつは、裏蓋に既に刻印が施されているために独自のテキストを追加できない点(私なら日付や個人的な意味を持つ文字を含んだ、擬似的な軍用発行番号を追加するだろう)。もうひとつは、多くの選択肢が提示されると決断麻痺に陥ることがあるという点だ。そのような人々にとって(私もそのひとりだが)、選択肢が多いことは必ずしもいいとは限らない。その場合、私は次のふたつの方法をすすめている。最初に目を引いたものを選び、ほかのオプションを検討しないこと。またはクラシックなブラック文字盤とSSケースの組み合わせを購入することである。

Hamilton Khaki Field Mechanical 38
正直なところ、どの時計を選んでも間違いない。まれに友人から“X”色の文字盤は“Y”デザインのケースで欲しかったと言われることがあるが、そのような組み合わせが存在しないこともある。しかしハミルトンはあらゆる顧客のニーズに対応するため、あらゆるバリエーションを揃えつつあるのだ。

ハミルトン カーキ フィールド メカニカル。直径38mm、厚さ9.5mmのブロンズまたはステンレススティールケース、50m防水。文字盤はホワイトまたはブルー、針はブラックまたはホワイト、スーパールミノバはベージュまたはグリーン。手巻きCal.H-50搭載、時・分・センターセコンド表示。パワーリザーブは約80時間。ストラップはマットブラウンのカーフレザーNATOストラップ、ブルーのテキスタイルNATOストラップ、またはブラックのテキスタイルNATOストラップ。価格はSSモデルが8万5800円、ブロンズモデルが13万2000円(ともに税込)

G-SHOCKファンとしての一面も持つ世界的な時計コレクターの視点をとおして、

2025年04月26日

G-SHOCKにおけるフルメタルモデルの歴史は、2015年に発表された“DREAM PROJECT DW-5000 IBE SPECIAL”から始まる。G-SHOCKとしては異例ともいえる高級素材の採用によって同モデルは大きな話題を呼んだが、その後にコンセプトモデルで考案された金属外装をステンレススティールに置き換えたレギュラーモデルの開発が進行する。そしてゴールドG-SHOCKを端緒とする進化形ORIGINは、G-SHOCK誕生の35周年にあたる2018年にGMW-B5000Dという形で結実。以降、フルメタルG-SHOCKがブランドの新たな柱となっていったのはすでにご存じのとおりだ。


 GMW-B5000Dは、1983年に登場したORIGINのデザインをフルメタルで再現するだけでなく、落下時の衝撃に耐えるファインレジン製の緩衝材を金属外装の下に備えている。この革新により、日本国内では古くからのファンはもちろん、デジタルウォッチに高級感を求める新たな層からも支持を獲得した。さらに、このフルメタルG-SHOCKの衝撃は海外の時計コレクターにも確実に届いていたようだ。そのひとりが、イタリア在住のコレクター、ジョン・ゴールドバーガー氏。世界中の時計愛好家の間で名を知られる存在であり、ヴィンテージウォッチを中心にコレクションを築いている彼がG-SHOCKの熱心なファンでもあるというのは、少し意外な一面かもしれない。


ジョン・ゴールドバーガー氏。世界的に著名な時計コレクター・研究者であり、ヴィンテージウォッチの専門家として知られる。代表的な著書に、『Patek Philippe Steel Watches』や『OMEGA WATCHES』などがある。

「G-SHOCKとの出合いは1989年のことです。当時の欧州において、カシオは腕時計ではなく電子計算機の分野で知られているメーカー。そのため、時計を扱っていたのは電気店でした。そこで手にしたAW-500は、アナログ×デジタルのコンビネーション表示や針の形状、つけ心地のよさなど、すべてが私の琴線に触れたのです。ひと目惚れでした」

 その後、ゴールドバーガー氏はAW-500の復刻モデルAW-500GD-9Aやユナイテッドアローズの別注モデルAWG-M520UAの入手を機に、G-SHOCKのコレクションを開始。G-SHOCK誕生40周年を記念して製作されたGMW-B5000PSやチタン製の外装にカモフラージュ柄を施したGMW-B5000TCFなど、近年のモデルからも充実したラインナップだ。

「私の父はエレクトロニクス関連の会社を経営していました。その彼から言われ続けた言葉に『イノベーションにこそ投資を続けるべき』というものがあります。私はヴィンテージウォッチを蒐集していますが、ウブロスーパーコピー 優良サイトG-SHOCKはそもそもがイノベーションが結実したプロダクト。今私の手元にあるのは、まさに父の教訓を体現したようなコレクションなのです」


ジョン・ゴールドバーガー氏が所有する、G-SHOCKコレクションの一部。

 フルメタルG-SHOCKの初作となるGMW-B5000Dが発売されたのは、ゴールドバーガー氏がAW-500に魅せられてから約20年が経過した2018年のことだ。


「発売されてからすぐに、フルメタルG-SHOCKのことを気に入りました。樹脂製の外装はどうしてもカジュアルなイメージを与えてしまいますが、メタルの外装は高級感もあります。加えて、加水分解とは無縁で持続性を感じさせてくれます。G-SHOCKがフルメタル化したことを知ったときには、喜びを感じました。いまやプラスティック製のクォーツウォッチで世界的に知られるスイスのブランドでさえも素材を見直し、生分解性プラスティックやセラミックを使うようになっている時代です。ちなみに、カシオは素材としていち早く植物由来の成分を使用したバイオマスプラスチックを採用していましたね。こうした点を踏まえると、カシオはやはり先進性があるメーカーなのだと思います。また、フルメタルモデルはつけ心地も樹脂製のG-SHOCKとはまったく異なるもので、新鮮な印象を抱きました」


2018年に初出となるフルメタルG-SHOCKの処女作、GMW-B5000D-1JF。

 ゴールドバーガー氏は発売直後よりフルメタルG-SHOCKを称賛していたものの、一方で周囲のコレクターやジャーナリストからのよいリアクションはあまり見られなかったという。

「GMW-B5000の登場時はまだ、彼らはフルメタルG-SHOCKの革新性や新しいイメージを理解していなかった。インフルエンサーやコレクターがソーシャルメディアを通じてフルメタルモデルの魅力を発信し始めたことで、ようやくその素晴らしさに気づいたのです。そもそもカシオは画期的な機能とそれをコンパクトにまとめる高密度実装技術、人間工学など、さまざまな観点から新しい可能性を切り拓いてきたメーカーです。とりわけ革新的なのが素材でしょう。時計のケースは装飾であるとともに、外部からの衝撃から中身を守る、鎧の役割を果たすエレメントでもあります。ステンレススティール製のモデルもそうですが、カシオは装飾性と耐衝撃性のバランスを取るのが非常にうまいメーカーです。また、時計の質感やデザイン、造形は使用される素材によっても決まります。たとえばコレクションのひとつであるGMW-B5000PSは再結晶化と深層硬化処理を施したステンレススティールを用いていますが、私はこうした最新技術を駆使した新素材にも非常に感銘を受けています」


 その第1弾となったGMW-B5000D-1JFについてゴールドバーガー氏は、「オリジナルのデザインを見事に再現した」点を高く評価しているという。それは5000シリーズではORIGIN以来長らく採用されなかったフラットベゼルをはじめ、ケースの複雑な造形やバンドに施されているディンプル、製造に手間のかかるスクリューバックなど、今もなお熱心なファンに支持される、初号機DW-5000Cの象徴的なエレメントだ。

「樹脂外装がもたらす軽快なつけ心地も、もちろんG-SHOCKの魅力でしょう。一方でGMW-B5000Dは金属製ならではの確かな重量感と、美しい光の反射が魅力だと感じています。それは、アナログモデルにおいてはアプライドのインデックスや進化し続けているダイヤル表現にも表れていますね」


 なかでも、ゴールドバーガー氏が特に魅了されたのがGM-B2100AD-2AJF。八角形のベゼルを備えた2100シリーズのフルメタルバージョンで、ダイヤルには鮮やかなメタリックブルーの蒸着を施したモデルだ。

「象徴的な八角形のベゼル形状もさることながら、G-SHOCK樹脂モデルのデザイン理念を反映している点が気に入っています。しかもインデックスには立体感があり、ケースは天面をヘアライン、斜面をミラーで仕上げていることで、機械式時計と見紛うようなエレガンスを放っているのも見事です。この光沢感は、フルメタルモデルならではのものですね。また、このモデルは日本のヴィンテージデニムとコーディネートしても映えそうです。メタリックブルーのダイヤルとも好相性でしょうから」


「フルメタルG-SHOCKはジャケットはもちろん、スポーティなスタイルにも、そしてタキシードでも着用できる時計だと思います。ヨーロッパの人たちは今も変わらず、エレガントなシーンでは頑なに機械式時計を手に取っています。しかしヘアラインとミラーの仕上げ分けやさまざまな素材を駆使するカシオの技術力が伝われば、フルメタルG-SHOCKが単に樹脂製の外装を金属に置き換えただけの時計ではないことが理解されるのではないでしょうか。クオリティにこだわる日本人らしさが、丁寧な表面処理に現れています。先日行われたアカデミー賞の授賞式でレッドカーペットを歩くスターの手首に光っていたのは、やはりクラシックな造形の時計ばかりでした。しかし近い将来、あのレッドカーペットでタキシードにG-SHOCKを合わせる人が現れてもおかしくはないと思っています」

 そして、フルメタルモデルのラインナップはなおも拡充を続けている。初号機のスタイルを継承する5000シリーズとORIGINをモダンにアップデートした2100シリーズを軸に、得意のCMF(カラー・マテリアル・フィニッシュ)デザインを駆使しながら、カシオは新たな表現へのチャレンジを絶やすことはない。GMW-B5000D-3JFは文字盤にグリーンのガラス蒸着を取り入れることで目を引きつつも落ち着きのある表情に仕上げ、一方のGM-B2100AD-5AJFはダイヤルをライトカッパーで彩ることで柔らかな雰囲気を持たせている。どちらもフルメタルモデルに新鮮な表情をもたらすとともに、今後の表現も期待させるデザインワークだ。


上から、GM-B2100AD-5AJF、GMW-B5000D-3JF。

 アイコニックなデザインを踏襲しつつ金属外装をまとったフルメタルG-SHOCKは、間違いなく40年以上の歴史におけるターニングポイントであった。しかも複雑な造形を金属で再現したうえで面ごとの仕上げ分けも施し、G-SHOCKでありながら高級時計のようなクオリティを実現。樹脂製のカジュアルな時計というイメージはフルメタル化によって一転し、マルチパーパスかつ長きにわたって着用できるタイムピースへと昇華されたのだ。それはゴールドバーガー氏に代表されるヨーロッパの人々の心も掴み、今もなお世界に影響を広めつつある。

「樹脂製の時計を持続性のある金属で作り替えるというのは、とてもシンプルな発想です。しかし、非常に効果的なアイデアだったと思います。カシオはコンピューターの原点とも言える計算機の時代から、よりコンパクトなものを、より手に取りやすいものをというイノベーションを着実に形にしてきました。私はまだ写真でしか見たことがありませんが、当時製造されていた計算機にはとてもワクワクさせられます。このフルメタルモデルたちも、メーカーとして大切にしてきた革新の現れでしょう。また、手首につける計測機器としての進化もカシオには期待するところです。私のなかでは、腕時計といわゆるウェアラブルデバイスは異なるものだという認識があります。しかし、カシオは早くからエレクトロニクスと腕時計の融合に取り組み続けてきた数少ないメーカーです。魅力的なマテリアルを纏い、さらに未来的な機能を搭載した腕時計の開発に向けて、カシオにはこれからも技術を磨き続けて欲しいと願っています」

カルティエの“ポケット ギャンブラー”、

2025年04月26日

Bring A Loupeへようこそ。 先週は“ダメな”パテックを1本紹介したが、今週は通常運転に戻って“ベストな”時計を取り上げる。前回の注意喚起的なピックに対する反響はうれしかった。今後は”ダメな”ものも、可能な限りもっと指摘していくことを約束する。

 まずは問題児、パテック フィリップ Ref.565の結果から振り返る。この個体は最終的に3万5000ドル(日本円で約530万円)で落札された。これは、まだ残されていたパーツの価値が反映されたものだろう。ロビン・マン(Robin Mann)のロレックス “プレデイトナ” Ref.6238は、希望価格である3万5000ポンド(日本円で約670万円)で早々に買い手がついた。チューリッヒで行われたオークションでは、ロレックス オイスター Ref.2416が3000スイスフラン(日本円で約50万円)と手数料で落札された。eBayでは、ギャレットのハーバードが900ドル(日本円で約13万6000円)で、モンディア “ミニ”ダイバーは326ドル(日本円で約4万9000円)を下回るベストオファーで取引された。

 それでは、今週の注目モデルを見ていこう!

パテック フィリップ Ref.1589J、1950年代製
A Patek ref. 1589J calatrava
 このヴィンテージカラトラバはそうそうお目にかかれるものではない。Ref.1589は1944年から1952年にかけて製造されたモデルで、当時としては比較的大きい36mm径のカラトラバのひとつであった。参考までに言えば、このサイズは現在の市場で比較的見つけやすいRef.570よりも1mm大きく、きわめて希少で数千万円で取引されることもあるRef.530よりも0.5mm小さい。少しこじつけにはなるが、530が1944年に生産終了となっていることを考ええれば、1589はその後継的なモデルと解釈することもできる。

 ケースマニアであれば、この1589は注目すべきモデルである。ケースはジュネーブのアントワーヌ・ゲルラッハ(Antoine Gerlach)によってつくられ(ジュネーブ・キー・ホールマーク#4)、2ピース構造、スナップ式のケースバックを採用している。カルティエスーパーコピー 代引きこの時代のパテックとしては珍しくラグは凝ったつくりになっていて、ケースやベゼルに滑らかにつながる流麗なフォルムを持つ。ヴィンテージカラトラバの多くはラグがケースと一体型であるのに対し、1589のラグは溶接によって取り付けられており、特にこの時代のものとしては非常に個性的な意匠となっている。

A Patek ref. 1589J calatrava
A Patek ref. 1589J calatrava
A Patek ref. 1589J calatrava movement
 この時計は、ヴィンテージパテックのなかでもまさに教科書的なコンディション、ほぼ完璧な状態の1本である。ケースは未研磨のようだし、ケースサイドにはとても鮮明にホールマークが刻まれ、適所にクリアなサテン仕上げが施されている。文字盤は非常にクリーンで汚れや変色もなく、エナメルの高く盛り上がったブランド名が際立つ。このようにコンディションがいいと、これらの時計がいかに精巧につくられているかを改めて実感できる。上記のディテールはオリジナルで手を加えられていないはずであり、真に賞賛に値する。このリファレンスは、搭載されているキャリバーによってふたつのシリーズに分かれているが、こちらは早期のCal.12-120を搭載した“ファーストシリーズ”の個体である。

A Patek ref. 1589J calatrava
 この時計が私の目を引いた理由のひとつが、裏蓋のエングレービングである。これに見覚えがある人はおそらくゼネラルモーターズ(GM)のために作られたRef.1578を見たことがあるのだろう。そのスタイルは非常に似ていて、私はほかにもGMのエングレービングが施されたリファレンスを見たことがある。インターネット上で“Gueukmenian”という苗字の人物を見つけることはできなかったが、G.M.M.E.はゼネラルモーターズ・ミドルイースト(General Motors Middle East)の略かもしれない。この会社は、25年勤続者が入社する前年の1926年に設立された。

 売り手のジャセク氏は、サンディエゴのTropical Watchでこのヴィンテージカラトラバを販売しており、価格は2万850ドル(日本円で約310万円)である。詳細はこちらから。

カルティエ ルーレット懐中時計、1930年代製
1930s Cartier Roulette Pocket Watch
 カルティエは時計業界においてほかに類を見ない存在である。多くの時計メーカーとは異なり、カルティエはそもそも時計ブランドとは言い難く、少なくともヴィンテージ時代には間違いなくそうではなかった。カルティエの本業は今に至るまで常にジュエリーである。この違いを批判するつもりはまったくない。むしろそれは時計製造に対する革新的なアプローチの源泉となってきた。タンクの製作に関するインタビューで今でもピエール・レネロ氏(カルティエのイメージ、スタイル、ヘリテージディレクター)の言葉をよく覚えている。“ジュエラーの視点”が、ルイ・カルティエに腕時計のあり方そのものを再考させたのだ。ラウンド型のポケットウォッチをつくる経験がなかったからこそ、ルイ・カルティエは長方形のタンクを創造したのである。

 同様にジュエラーの視点を活かし、カルティエは時計を組み込んだ魅力的なオブジェを数多く作り出してきた。マネークリップ、タバコケース、レターオープナー、鉛筆など、すべてにカルティエの刻印が施され、そのデザインに時計が統合されてている。ここでは、外側にボールベアリング駆動のルーレットホイールが搭載され、内側には美しいカルティエの時計が収められた“ポケット ギャンブラー”ウォッチを紹介する。

1930s Cartier Roulette Pocket Watch
 オンラインショッピングをしているとこのようなルーレットウォッチを見かけることがあり、いつも目を引かれる。これに似た時計はほかのブランドも販売していた。このカルティエに搭載されているムーブメントを製造したと思われるジャガー・ルクルトも、同様の時計を自社ブランドで販売していた。また、アバクロンビー&フィッチやロンジンなどのブランドでも見かける。興味深いのは、カルティエの個体はいつもそれらよりも製造時期が早いように見える点だ。この個体には1938年の日付が刻まれており、他ブランドのものは1940年代から50年代にかけてつくられたものが多いようだ。

 正直に言うと、コンディションは最良とは言いがたい。ケースにはかなりの使用感が見受けられる。しかし文字盤はかなりクリーンで、このデザインにはやはり引かれる。こういったアイテムに関しては、あまりコンディションにこだわりすぎるわけにはいかない。楽しくて珍しいものであり、必ずしも新品同様である必要はない。

 このカルティエ ポケット ギャンブラーは、3月25日(火)午前10時(GMT)に開催されたChorley’s Auctioneers(Cotswolds Heritage since 1862)のオークションで、ロット181として出品。推定価格は1500ポンドから2000ポンド(日本円で約28万~37万円)である。オークションリストはこちらから(編注;結果2200ポンド、日本円で約40万円にて落札)。

ヴァシュロン・コンスタンタン Ref.2077 マラカイト文字盤、1970年代製
a 1970s Vacheron Constantin Ref. 2077 With Malachite Dial
 名高い“御三家”のもうひとつのブランド、ヴィンテージのヴァシュロンは、コレクターに人気のあるパテックといったブランドに比べて、どの年代でも非常にコストパフォーマンスのいいモデルを提供している。ここに、そのコスパのよさを示すいい例がある。とても1970年代らしい長方形のケースで、18Kホワイトゴールド製でサイズは38mm×29mm、文字盤にはマラカイトを使用している。もしこれがパテック、カルティエ、またはロレックスであれば、この時計の最終的な売値の少なくとも倍はするだろう。

 内部にはヴァシュロンのCal.K1014を搭載。ジャガー・ルクルト製のウルトラシン(超薄型)手巻きムーブメントが搭載されており、本個体が当時の最高基準でつくられたことは間違いない。つくりのよさとコスパを越えて、このヴァシュロンは非常に魅力的である。ただ単に私がマラカイトに弱いだけかもしれない(実際弱い)が、1970年代の時計を愛する者ならばこの1本はコレクションに加えるべきだと、個人的には思う。

a 1970s Vacheron Constantin Ref. 2077 With Malachite Dial
 オークショニアのLoupe Thisはロサンゼルスに所在しており、この記事が公開された時点での現在の入札価格は3800ドル(日本円で約55万円)。このヴァシュロンのオークションは、3月27日(木)午後12時09分(ET)に終了した。詳細はこちらから(編注;結果1万1000ドル、日本円で約160万円にて落札)。

ムルコ 防水クロノグラフ Ref.281 103、1940年代製
A 1940s Mulco Water-Resistant Chronograph Ref. 281 103
 かつてHODINKEE Vintageでも販売していたこのムルコは、最近eBayを見ていた際にすぐに目を引いた。ムルコは1936年に創業し、のちにクォーツ危機のあおりを受け、1970年代初頭に事業を停止した。このブランドはクロノグラフに特化しており、防水ケースの名匠であるスピルマンからケースを調達し、ムーブメントはバルジュー、ビーナス、エクセルシオパークから仕入れていた。ムルコはケースやムーブメントを自社製造していたわけではなくサードパーティのメーカーから購入していたが、その結果生まれた時計はスイスが当時提供していたなかでも最良のもののひとつであり、高級市場を除くと非常に優れた製品であった。

 このクロノグラフの個体は直径36mmのほどよいサイズで、ビーナスのCal.150を搭載している。そして最も重要なのは、スピルマン製と思われるケースを使用している点である。ケースにスピルマン製と明示的にマーキングされているわけではないが、防水仕様のスピルマンケースに見られる特徴的な裏蓋外側の刻印が確認できる。上述した両ブランドの繋がりを考慮すると、このケースはおそらくスピルマン作である。ダイヤルも素晴らしく、アール・デコ風の数字インデックスとツートン仕上げが非常に印象的だった。

A 1940s Mulco Water-Resistant Chronograph Ref. 281 103
 つい最近、HODINKEEヴィンテージチームがこれと同じ個体を3800ドル(日本円で約55万円)で提供しており、私の記憶ではかなり早く売れたと思う。当時それを破格だと思ったが、現在の2500ドル(日本円で約35万円)の価格にも同じことが言える。

 ニュージャージー州ヒルズボロのeBay販売者が、このムルコを2500ドル(日本円で約35万円)の即決価格で出品していた。詳細はこちらから。

モバード エルメト トリプルカレンダー、1940年代製
 私はヴィンテージモバードが大好きだが、それ以上にエルメトの愛好家であることも誇りに思っている。背面にキックスタンドがついたこの小さなパースウォッチは、デスククロックにもなる。腕時計が優勢な現代においては、非常に便利である。私の知る限り、すべてのエルメトはリューズ操作ではなく時計の開閉によってムーブメントが巻き上がる仕組みになっている。そのため、魅力的であるだけでなくメカニズム的にも非常に興味深い時計だ。この個体はトリプルカレンダーを搭載しており、エルメトにはあまり見られない仕様である。ただし、モバードは多くのエルメトを販売していたため、どのバリエーションも極端に見つけ難いというわけではない。だが超大型の“プルマン”モデルは別格で、滅多に見かけない。

A 1940s Movado Ermeto Triple Calendar
 この時計のコンディションも良好だ。エルメトで注意すべき点は、レザーの“ケース”が剥がれていたり完全に無くなっていたりすることだ。過去にこの欠点があるものをいくつか購入し、“ああ、これくらい大丈夫だ。誰かにあとで革を張り直してもらおう”と思ったことがある。私の個人的経験から言おう。恐らくそのレザー補修を実際に依頼する日は来ない。

 このモバード エルメトはフランスにあるル・カネのeBay販売者がオークションに出品しており、3月23日(月)午前10時29分(ET)に終了予定。公開時点で、1075ドル(日本円で約15万円)の開始価格に入札はなかった。

リシャール・ミルをつけてマラソンを走ることができるか?

2025年04月26日

数週間前、ヨハン・ブレイク(Yohan Blake)が着用していたリシャール・ミル RM 38のプロトタイプがオークションに出品されました。この時計は、彼が2012年のロンドンオリンピックで史上最速の男ウサイン・ボルト(Usain Bolt)と争った100m決勝で実際に身につけていたものであり、非常に貴重な1本です。当時メディアの注目はウサイン・ボルトに集中していましたが、ヨハン・ブレイクはその年の世界王者でした。ボルトと競い合うだけでも並大抵のことではありませんが、それに加えて“世界王者”としての重圧がのしかかっていました。そんな舞台で、たとえ数gでも余分なものは排除するのがトップアスリートとして当然の選択でしょう。ですが、彼の手首には、あのリシャール・ミルの時計が輝いていました。まさに“常識を覆す”存在として。


ヨハン・ブレイクのリシャール・ミル RM 38 プロトタイプ。

リシャール・ミルスーパーコピー 代金引換を激安お客様に提供しますのブランド&パートナーシップ ディレクターであるアマンダ・ミル(Amanda Mille)に、この出来事について尋ねたところ、驚くべき事実が明かされました。「当初、彼に競技中につけて欲しいという話は挙がっていなかったんです。当時はアスリートがこうしたものをレース中に身につけることは認められていませんでした。でも、彼はそれをつけて出場したのです」。少なくとも私の目には、この瞬間が、創業から10年足らずの若いブランドだったリシャール・ミルにとって、大きな転機となった出来事のように映りました。オリンピックという世界最大の舞台で、その名を世界に知らしめるきっかけになったのです。

 私自身、それまでリシャール・ミルというブランドについて耳にしたことすらありませんでした。しかも当時の印象では、RM 38はかさばっていて重そうに見えました。だからこそ、なぜ彼があの大舞台で、スピードを犠牲にする可能性すらある時計をわざわざつけていたのか、理解に苦しみました。それから12年後。私がHODINKEEにジョインして間もないある日、初めてリシャール・ミルの時計を試着する機会が訪れました。価格はなんと70万ドル(当時のレートで約1億400万円)。手に汗をにじませながら腕に装着したその瞬間、すべてが腑に落ちたのです。

london 100m final
2012年ロンドン五輪100m決勝での決勝写真。Image via Getty Images.

 アスリートと時計との結びつきは、時計史上に残る巧みなスポーツマーケティングキャンペーンの数々を生み出してきました。その最初の例とされるのが、1927年にメルセデス・グライツ(Mercedes Gleitze)がロレックスを首から下げ、ドーバー海峡を泳いで横断したエピソードです。まるで「時計は実際に身につけて使うもの」とでもいうように、アスリートとのパートナーシップの先駆けとなるような出来事でした。しかし現代においてスポーツ中に着用される時計といえば、その多くは自動車競技に関連したものが中心です。装着による重量の影響はごくわずかです。ですが、ランニング競技や、ローラン・ギャロス・スタジアムでの決勝の舞台で戦うラファエル・ナダル(Rafael Nadal)、全米女子オープンの最終18番ホールに挑むネリー・コルダ(Nelly Korda)といったアスリートたちにとっては、1gの差ですら勝負に影響を及ぼしかねません。それにもかかわらず、彼らは実際にリシャール・ミルの時計を身につけて競技に臨んでいます。さらには、数百万ドル規模の費用をかけて風洞実験を行い、ヘルメットやバイクの空力性能をミリ単位で最適化しているサイクリング界においても、世界最高峰のサイクリストであるタデイ・ポガチャル(Tadej Pogačar)が自身のシグネチャーモデルであるリシャール・ミルをツール・ド・フランスのような過酷なレース中にも着用しています。この事実を踏まえて、私からリシャール・ミルのブランド&パートナーシップ ディレクター、アマンダ・ミルに投げかけた最も大きな疑問はひとつが“なぜ世界屈指のトップアスリートたちは、競技中にリシャール・ミルをつけることを受け入れているのか”、ということでした。

 彼女の答えは非常にシンプルでした。それは、アスリートたちとのあいだに築かれた“信頼関係”に尽きるということです。「私たちは“アンバサダー”ではなく“パートナー”と呼んでいます。なぜなら、私たちは人生を共に歩むパートナーであり、共に成長していく存在だからです」。アスリートに対する誠実な姿勢と、長期的な関係構築を重視するこのアプローチこそが、彼らのマーケティング戦略を成功へと導いた大きな要因です。

 この“信頼関係”は、ブランドとアスリートとのあいだに確かな絆を生み出しています。アマンダはこうも語ります。「たとえば世界的な走り高跳びの選手、ムタズ・バルシム(Mutaz Barshim)のように、金メダル獲得のために何年もかけて努力してきたアスリートが、もし腕時計でバーに触れて失敗してしまったら。その4年間がすべて無駄になる可能性だってあります。それでもつけてくれるというのは、まさに信頼関係の証です」

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レース中にジャージは破れ、体からは血が流れていても、ポガチャルのリシャール・ミルは無傷でした。Image via Getty Images.

 こうした関係性の積み重ねが、この10年間で最も効果的かつ静かな影響力を持つマーケティングキャンペーンを築き上げました。リュクスコンサルトおよびモルガン・スタンレーのリサーチによると、リシャール・ミルは現在、売上規模において業界第6位の時計ブランドとなっています。2001年創業という新興ブランドであることを考えれば、この快挙の背景にアスリートとのパートナーシップ戦略が大きく貢献しているのは明らかです。

 もちろんリシャール・ミルの高価格帯については、誰もが知るところであり、そのごく一部ですら私には手が届きません。ですが、それでもなお、このブランドには強く引かれてしまう魅力があります。これまでリシャール・ミルの広告を目にした記憶はほとんどありません。もしかしたらどこかで見たことがあるのかもしれませんが、もし印象に残っていないのだとすれば、その広告は成功していなかったということなのでしょう。ですが、2012年のロンドンオリンピックでヨハン・ブレイクがつけていたリシャール・ミルの姿は今もはっきりと覚えていますし、ラファエル・ナダルがローラン・ギャロスでつけていたあの瞬間も記憶に焼きついています。それこそが、この記事を書くきっかけとなった強烈な体験だったのです。

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全米女子オープンでのネリー・コルダのチッピング。Image via Getty Images.

 スポーツ側の視点を得るために、私はCitius Mag(陸上競技界の有力メディア)の創設者であり、同競技における影響力のある声のひとつであるクリス・チャベス(Chris Chavez)に話を聞きました。彼はリシャール・ミルの戦略が、陸上競技界全体に広がりつつあると指摘します。「オリンピックのサイクルごとに、ラグジュアリーウォッチが陸上競技のなかで存在感を強めているのがはっきりとわかります。2016年にはウェイド・バンニーキルク(Wade van Niekerk)が400mの世界記録を更新した際にもリシャール・ミルをつけていましたし、シェリー=アン・フレーザー=プライス(Shelly-Ann Fraser-Pryce、史上最高の女子スプリンターのひとり)もリシャール・ミルのパートナーで、実際にレースで着用しています」。チャベスはまた、この取り組みがブランドにもたらす価値についても言及しました。「リシャール・ミルのようなブランドにとって、公式スポンサーではない国際的なスポーツイベントへ投資する方法のひとつなのです。ダイヤモンドリーグ(世界的な陸上競技大会シリーズ)の公式タイムキーパーはセイコーで、オリンピックはオメガです。これらのロゴはスタジアム中に掲示されていますが、実際に観客の目を引くのはロゴではなくアスリートたちなのです」

 高級時計の価格が急騰している現在、それらはより貴重で慎重に扱われるべきものとなっています。しかし皮肉なことに、これは時計本来の目的(極限の環境下で身につけられる実用品であるという考え)とは相反するものです。これはロレックスが何十年もかけて築いてきたマーケティング戦略の核心でもあります。現代では、タイムキーピングという機能はその他の最新技術に置き換えられており、スポーツ中に腕時計を必要とする場面はほとんどありません。それでも、トップアスリートたちは競技中に時計を着用しています。テニス選手が試合中に時間を確認することはなく、スプリンターが自分でタイムを計ることもありません。それでも時計は手首に残っています。この現象は、古くからある“競技中に装身具を身につける”という伝統、まるで精神的なお守りや戦における鎧のような役割とつながっているのかもしれません。「見た目が整い、気分が上がれば、結果にも表れる」のです。現代スポーツの最高峰の舞台において、アスリートの手首に時計があるとすれば、それがリシャール・ミルである確率は非常に高いです。リシャール・ミルのアプローチが特筆すべき点は、それらの時計がアスリートに競技的な優位性をもたらすわけではないにもかかわらず、“行動を共にする時計”という本来のスピリットを復活させている点にあります。観賞用ではなく、実際に使用される道具としての時計。それをトップレベルの競技の場で、たとえ象徴的な意味であっても見せていることは非常に興味深いです。

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2010年、全仏オープンでのラファエル・ナダル。Image via Getty Images.

 さらに興味深いのは、ブランド側が“使用による傷や損耗”をむしろ歓迎している点です。この件についてリシャール・ミルはこう語ります。「おもしろいことに、アスリートたちはたいてい時計に傷をつけたり壊したりすることをとても恐れています。でも私たちは“どんどん使ってください! 思いきり楽しんで、ぜひフィードバックを聞かせてください。なぜなら、そもそもそのために作られているのですから”と伝えているのです」

 また、リシャール・ミルのこの独特な姿勢は、パートナー選びの手法にも表れています。単に有名選手を起用するのではなく、自然発生的な関係性を重視しているのです。「私たちは、“誰も知らないころから共にいる”というのが大好きなのです。才能ある若い選手たちが自分の力でトップにたどりつけるよう、少しでも自由を与えて支えることが私たちの喜びです」。F1ドライバーのシャルル・ルクレール(Charles Leclerc)もその一例です。「彼がカートをやっていたころから私たちは共にありました。まだ誰にも知られていない時代です。そしていまや、彼はフェラーリのドライバーになっています。これは“有名な人の手首にただ時計を乗せる”という行為とはまったく異なるものです。そんなことは誰にでもできますし、意味がありません」

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3月10日にイタリアで開催されたステージレース、ティレーノ〜アドリアティコに出場する世界屈指のサイクリスト、マチュー・ファンデルプール(Mathieu van der Poel)。 Image via Getty Images.

 競技中にラグジュアリーウォッチを身につけるという、一見矛盾した行為についてチャベスに尋ねたところ、興味深い視点を提示してくれました。「確かに、“重さがパフォーマンスに影響するのでは?”という指摘もあるでしょう。でも実際のところ、彼らはスタートラインでネックレスを何本もつけていたりします。もし空気抵抗を最小限にしたいのであれば、皆スキンヘッドにするはずです。実際のタイムに与える影響は、そこまで大きなものではないのです」

 また、陸上競技における経済的な現実についても触れました。「陸上選手たちは、ルイス・ハミルトン(Lewis Hamilton)やラファエル・ナダルのようなレベルの報酬は得られていません。だからこそ、オリンピックのサイクルごとに巡ってくるこうした高額なスポンサーシップのチャンスは、簡単に断れるものではないのです」。さらにチャベスは、ときには「決勝写真で最初にフィニッシュラインを越えるのが、選手の体よりもその腕時計であることさえある」と語りました。もしそれを生かせば、極上のマーケティングキャンペーンになるかもしれません。

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東京オリンピックでリシャール・ミルを着用したバルシムが、金メダルを獲得しました。 Image via Getty. Image

 私がなぜ、こんな話を持ち出したのか? 「このタイトル、釣りなのでは?」と思った方もいらっしゃるかもしれません。そして「これは一体何が言いたいのか?」、「そもそもブレイクはスプリンターだってわかっているのか?」といった疑問を抱かれた方もいるでしょう。もっともなご意見です。タイトルが“釣り”かどうかについて言えば、それは“半分だけ”と答えておきましょう。リシャール・ミルをつけてマラソンを走ることができるか? その答えは、「望むなら、可能である」です。では、リシャールミル時計コピー 代引き私自身がつけて走ることができるのか? まずは1本入手する必要があるでしょうし、あるいはクロスカントリー経験者の警備担当を探す必要もあります。とはいえ、決して不可能な話ではありません。もしこの企画を実現すべきだと思った方がいらっしゃれば、ぜひコメント欄で教えてください。

 来週のWatches & Wondersでは、HODINKEEのページに数々の新作時計が登場することでしょう。私自身、もちろん新作には大いに期待しています。しかしそれと同じくらい楽しみにしているのは、それらの時計を人々が“どのように身につけるのか”を見ることです。

 なぜなら、アマンダ・ミルの言葉を借りれば、「一緒に美しいことを成し遂げるには、それが唯一の方法」なのですから。

エドックスが日本限定の『クロノオフショア1』を発売~

2025年04月07日

エドックスが『クロノオフショア1』を発売~文字盤にブラック マザー・オブ・パール&ダイヤモンドインデックスを採用した日本限定モデル


『クロノオフショア1』コレクションは最高速度が200km/hを超え、海のF1とも称されるパワーボートレースのダイナミックかつラグジュアリーな世界観を投影した、エドックスのフラッグシップコレクションです。厚さ3.5mm以上の重厚なセラミックベゼルや300~1000m防水を標準スペックとして備え、素材や仕上げへの一切の妥協を許さず審美性を追求することで、タフネスとエレガンスを両立しています。

【特徴】
文字盤/インデックス
日本限定モデルのために特別にデザインされた、ブラック マザー・オブ・パール文字盤。レース界でチャンピオンの証である「1」をダイヤモンドでデザインし、チャンピオンへの強いこだわりを表現しています。文字盤外周にはクロノグラフ針と連動して平均速度が算出できるタキメータースケールが記されています。

ハイスペックダイバーズ
特殊なケース構造、ねじ込み式リューズ、厚さ3mmのサファイアクリスタル風防により、50気圧/500mの防水性を実現しました。オートヘリウムエスケープバルブと逆回転防止ベゼルを搭載し、安全性を高めています。

ハイテクセラミックベゼル
ブライトリングスーパーコピー 代金引換優良サイトベゼル素材にハイテクセラミックを採用。サファイアと同等の高硬度で耐傷性に優れており、腐食・変形しづらいため、時計の外観を美しく保ってくれます。ベゼル上の4本のビスは、ブランドエンブレムの砂時計をモチーフにしたオリジナルパーツです。

裏蓋/ラグ/ストラップ
裏蓋に刻印された、パワーボートの動力であるスクリューモチーフのエングレービングによってできる凹凸が、腕との密着を防ぎ、快適な装着を可能にします。ストラップは、腕に沿った丸みのあるシルエットになるように、横方向ではなく下方向に取り付けています。柔らかく腕馴染みの良い、耐久性に優れたシリコン配合のラバーストラップと、ポリッシュ・ヘアラインを組み合わせた高級感のあるステンレススティール製ブレスレットを、お選びいただけます。


【スペック】
クロノオフショア1 クロノグラフ ジャパン リミテッドエディション
品番:10221-3BU3-BMOPD1(ラバーストラップ)/10221-3BU3M-BMOPD1(ブレスレット)
価格:¥214,500(¥195,000+税)/¥236,500(¥215,000+税)
限定本数:日本限定各100本
発売日:6月1日(木)


[ムーブメント]
キャリバー:クオーツ(EDOX102)
機能:時針、分針、スモールセコンド、クロノグラフ(秒・30分計・12時間計)、日付

[文字盤]
カラー:ブラック マザー・オブ・パール
インデックス:アプライド仕様、アラビック(ダイヤモンド)、バー、スーパールミノバX1
針:スーパールミノバX1

[ケース]
サイズ:径45mm、厚さ14mm
ケース素材:ステンレススティール
ベゼル素材:ハイテクセラミック(逆回転防止ベゼル)
風防:厚さ3mmのサファイアクリスタル(無反射コーティング)
ケースバック:ねじ込み式
防水性:50気圧/500m
その他:ねじ込み式リューズ、オートヘリウムエスケープバルブ

[ストラップ]
素材:ラバー/ステンレススティール

【お問い合わせ】
株式会社ジーエムインターナショナル
TEL:03-5828-9080 FAX:03-5828-9060
E-Mail: marketing@gm-international.jp


[エドックス]
優秀な時計職人クリスチャン・リュフリ=フルーリーが、妻の25 歳の誕生日を祝うため自身でデザインして作った懐中時計。この贈り物の美しさに感動した妻から、時計ブランドを立ち上げることを奨められ、1884 年スイスのビール/ビエンヌでエドックスを創業します。ブランド名は「時間」を意味する古代ギリシャ語に由来、ブランドエンブレムである砂時計のマークは「不朽」を象徴しています。創業当時から追求に追求を重ねる時計製造で、高い技術力により世界初の特許を取得した防水機構など、優れた機能や性能を備える時計を世に送り出してきました。