2023年の2月上旬に、ジュウ溪谷のル・ブラッシュにて新作発表会をおこなったオーデマピゲ コピー 代引き(AUDEMARS PIGUET)。多くの魅力的なモデルが誕生したが、今回は「CODE 11.59 バイ オーデマ ピゲ ウルトラ コンプリケーション ユニヴェルセル RD#4」と「ロイヤル オーク コンセプト スプリットセコンド クロノグラフ GMT ラージデイト」を紹介しよう。
日常使いできるウルトラ級のコンプリケーション
「CODE 11.59 バイ オーデマ ピゲ ウルトラ コンプリケーション ユニヴェルセル RD#4」
複数の複雑機構を搭載するグランドコンプリケーションは、機械式時計の究極体。しかし生産本数はごく少量であっても、たいていの技巧派ブランドが製作している。ということは、あえて乱暴に言わせてもらえば、それ自体は難しくないとも言えないだろうか。
そもそも機械式時計の難しさとは“小型化”にある。限られたスペースにたくさんのパーツを組み込み、極めて弱いトルクのゼンマイで駆動させるのは非常に難しい。それはすなわち、とても大きなケースであればどうにかなるともといえる。そもそもCADもCNC工作機械も存在しない懐中時計の時代に、グランドコンプリケーションが多く作られていたという事実が、それを証明している。
では腕時計時代のグランドコンプリケーションの理想形とはどこにあるのか? まずは腕に乗るくらい小さくて薄いこと。そして外で使うのだから防水性などを備えていたい。それは極めて困難なチャレンジとなるだろう。だから「CODE 11.59 バイ オーデマ ピゲ ウルトラ コンプリケーション ユニヴェルセル RD#4」は、グランドを超える“ウルトラ”を名乗るのだ。
何せこの時計、グランドソヌリ、プチソヌリ、ミニッツリピーター、フライングトゥールビヨン、セミグレゴリアン パーペチュアルカレンダー、スプリットセコンド式クロノグラフなど23の複雑機構と、17の特殊なテクニカルデバイスを搭載しておきながら、ケース径は42mmでケース厚は15.6mm。しかも利便性を考えて自動巻き式にしており、2気圧防水も備える。しかも豊かに美しく音を響かせるスーパーソヌリになっている。つまり機構面で一切妥協せず、しかも利便性も強く意識し、それを常識的な腕時計のサイズに収めたということなのだ。
指で操作できる範囲かつ目立たない大きさのプッシュボタンをケースの左側に配置。
開閉式の裏蓋でムーブメントが見えつつ、音響板でソヌリ音を最大化。
この時計であれば、本当に日常使いができるだろう。これだけの複雑な時計をつけて日常を過ごすとは、なんと贅沢なことだろうか。まさしくウルトラな時計なのである。
ストイックな姿勢に惹かれる最新鋭のクロノグラフ
「ロイヤル オーク コンセプト スプリットセコンド クロノグラフ GMT ラージデイト」
「ロイヤル オーク コンセプト」といえば、オーデマ ピゲの先進性を表現するコレクションであり、卓越した機構だけでなく、デザインや素材に惹かれるファンは多かった。直近モデルはフライングトゥールビヨンとGMT機構を組み合わせたり、フライングトゥールビヨンにジェムセッティングを組み合わせたりと、トゥールビヨン軸のモデルが続いていた。しかし2023年の「ロイヤル オーク コンセプト スプリットセコンド クロノグラフ GMT ラージデイト」は、トゥールビヨンではなくスプリット式クロノグラフを搭載する。
よりシンプル化させたのか? その答えはNOである。フライングトゥールビヨン&GMTのCal.2954のパーツ点数は355個に対して、このモデルに使用するオーデマ ピゲ初の自動巻き式スプリットセコンド フライバック クロノグラフムーブメントCal.4407は638個ものパーツを使用している。つまり、極めて高度なメカニズムを採用しているコンプリケーションなのである。
ブランドロゴが一切見当たらなダイヤルデザインに注目したい。
しかもユニークなことに、ダイヤル面に「AP」や「Audemars Piguet」のロゴはなく、12時位置にはラージデイトを掲げた。これはこの全体のデザイン自体が、もはや名刺となっているからで、「AP」はリューズのトップに入るのみである。さらに着用感を高めるために、ケースは人間工学に基づいて大きくカーブを描いており、コレクションでは初となる着脱加工なストラップを採用している。このモデルもセミペリフェラル式ローターとなり、自動巻き式の複雑機構でありながら、可能な限りの薄型化を目指している。
いつだってロイヤル オーク コンセプトはオーデマ ピゲの未来像である。そして刺激的なこれからを示している。